ソフトB山田、パ初育成出身勝利投手

「ソフトバンク6‐1日本ハム」(24日、ヤフド)

 188センチの長身がいつも以上に大きく見えた。ソフトバンクの山田は八回まで4安打無失点。九回に1点を許し交代したため完投は逃したがプロ初勝利でパ・リーグ初の育成出身投手勝利をマークした。

 6連敗中というチームの危機を救った。「とりあえずホッとしています。きょうは絶対に負けを止めようと思った」。自分の初白星よりも連敗ストップ。いつも以上に強い気持ちを持って投げた。

 秋山監督は「山田は本当にいいピッチングだった。これを自信にして、次も同じ投球ができるようにね」と孝行息子の初白星を喜んだ。

 王会長からは“鷹のカネやんになれ”とゲキを飛ばされている。背番号34。400勝投手・金田正一氏と姿がだぶる大型左腕だ。3月に支配下選手登録、2軍では5勝を挙げ1軍に抜てきされた。田中(楽天)、斎藤(早大)らと同世代の4年目。“雑草魂”ではい上がってきた。

 「ファームで頑張っている人がたくさんいる。そういう人たちの力になれば」。“育成の星”が魅せた快投は秋山ソフトバンク再浮上のきっかけだけではなく、2軍で汗を流す若手選手にも大きな励みになる。

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