マダニ感染、庭の手入れ時か

 ウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染した山口県東部の60代女性が、県の聞き取りに対し、マダニにかまれたのは「庭の草木の手入れをしていた時ではないか」と話していたことが24日、分かった。

 女性の右腕からSFTSウイルスを保有するタカサゴキララマダニが見つかっており、県はこの個体がどこで女性に付着したのか調べていた。

 女性は4月9日夜に国立病院機構岩国医療センター(岩国市)に緊急搬送され、体調が回復した同月26日に県の担当者が面会して聞き取ったという。

 県によると、女性は「庭の草木の手入れをこまめにしていた。かまれたのもその時などが考えられる」と話したという。女性は4月初めに発熱と倦怠(けんたい)感があり、近くの医療機関で受診。自宅に帰ってしばらくして、意識を失って救急搬送されたと答えたという。

 タカサゴキララマダニは庭の雑草や山際などに広く分布。動物に付着して移動する。女性がかまれた詳細な日時などは分かっていないが、発症までの潜伏期間は6日から2週間程度。県は3月下旬から4月上旬にかけて庭でかまれ、マダニから女性がSFTSに感染した可能性があるとみている。

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