「みんな元気やで」祖母亡くした姉妹 震災後20年間毎月墓参り

神戸新聞NEXT 1月18日(日)17時4分配信

【震災20年 被災地から】

「大人になっても、『交通費や』いうてお小遣いくれてね。ほんまにかわいがってくれた」。中井尚子さん(57)=灘区六甲町=と村田妙子さん(55)=西区狩場台=姉妹は、震災で亡くなった祖母柴野ハツさん=当時(90)=の北区の墓を参った。2009年に亡くなった父・榮一さんも眠っており、この20年間、毎月の墓参りを欠かしたことはない。

姉妹は幼い頃から、仕事で忙しかった両親に代わり、同居していた祖母に面倒をみてもらった。「親に怒られるとかばってくれた」と妙子さん。尚子さんも「人の悪口を言わず、みんなに優しいおばあちゃんだった」。

震災で長田区御蔵通3の長屋が全壊し、祖母ははりの下敷きに。父の呼び掛けにも反応しなかった。その後火が回り、一帯は焼け野原となった。「苦しまずに逝ったから良かったと思うようにしてる」と母・智子さん(83)。父もショックは大きく、震災のことを話したがらなかった。

命日のこの日、雑草を抜き、花と水も換えた。「おばあちゃん、ひいひい孫も、みんな元気やで。また来月来るからね」(初鹿野俊)

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