延岡城:石垣の雑草刈り、命綱付け作業 /宮崎

9月25日17時2分配信 毎日新聞

 延岡市の延岡城石垣を覆った雑草を刈るボランティア清掃が22日あった。10月4日の第12回のべおか天下一薪能に欠かせない舞台背景になるもので、地元の大瀬建設産業(吉岡宜彦社長)の社員ら22人が命綱を付けて作業にあたった。
 延岡城は、藩主・高橋元種が関ケ原の戦い直後、1601年から3年かけて、五ケ瀬川と大瀬川に囲まれた丘陵地に築いた県内最大の近世城郭。特に城郭の西面にそびえる高さ22メートル、幅70メートルの石垣は、根元の一部をはずすと崩れ、攻め手を一度に千人殺す「千人殺し」として知られる。
 同社では90年から奉仕作業を続けており、長野文夫さん(55)は「400年前に造られた延岡にとっては大変な財産。テレビに映るきれいな石垣を見ると気持ちがいいです」と話していた。【甲斐喜雄】

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