国交省 2007年度国土交通白書を公表 地球温暖化対策を柱に

国土交通省は5月9日、「進行する地球温暖化とわたしたちのくらし」をメーンテーマとする2007年度国土交通白書を公表した。住宅・建築物の省エネ性能の向上や、省CO2型都市構造の構築、交通の円滑化など地球温暖化に対する同省の取り組みを解説するとともに、地域活性化の推進や安全・安心社会の構築などの施策も取り上げた。
 今回の白書では、洪水・土砂災害リスクの増大など地球温暖化が国土に及ぼす悪影響に言及した上で、「利便性や快適性など生活の質を確保しつつ、くらしそのものを地球環境に優しいものに変えていく視点が重要」と指摘した。
 その上で、▽既存ストックの省エネ性能の向上▽建築物総合環境性能評価システム「CASBEE」などを活用した分かりやすい情報提供の仕組みの構築▽環境性能に優れた長寿命住宅(200年住宅)の実現▽集約型の都市・地域づくり―といった地球温暖化対策の重要性を強調した。
 国土交通行政をめぐる今後の動向については、公共工事のコスト構造改革の推進や品質確保、入札・契約の適正化など効率性・競争性を重視した施策を展開していく姿勢を明確に打ち出した。自然災害対策や建築物の安全確保、中心市街地の活性化なども重点的に推進していく方針を示した。

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