大浜海岸で子どもたちが / 袋井用水で警官と住民が
「ゴミ0の日」の30日、県内各地で住民や環境保護団体メンバーによる清掃活動が行われた。
ウミガメの上陸シーズンを迎えた美波町の大浜海岸では、町立日和佐小、同中の子どもたち、徳島海上保安部の美波分室員ら計約300人が、清掃と漂着したゴミの実態調査をした。
子どもらは12班に分かれ、延長約500メートルの同海岸の砂浜に流れ着いた木切れや発泡スチロールの破片を分別しながら拾い集め、ゴミ袋に入れた。記録係の児童は、ゴミを家庭から出たもの、海や川で使われたものなどに分類して記録用紙に書き入れていた。
同海岸はウミガメの上陸する美しい浜として知られ、清掃活動も活発。この日は、大きな漂流物はほとんどなかった。同分室はデータをまとめ、環境啓発活動の参考資料にする。
徳島西署の若手警察官グループ「大志塾」は、徳島市鮎喰町を流れる県指定文化財「袋井用水」で、今年度初めて住民らと清掃活動をした。
年数回、一緒に活動しており、今回は住民の「袋井を美しくする会」と大志塾のメンバーら計約30人が小舟に分乗し、熊手で川の中を探り、水草やペットボトルなどを次々すくい、船上はすぐゴミでいっぱいに。川岸や同用水をまたぐ袋井橋では雑草を刈り、ゴミや草計約2トンを集めた。
大志塾塾頭の桑原浩一巡査長(24)は「以前に比べたらゴミは減ったが、空き缶などのポイ捨ては絶対にやめてほしい」と話していた。
(2010年5月31日 読売新聞)