国の史跡「朝倉の三連水車」がある朝倉市の堀川用水で16日、地元住民らが6月に本格化する田植えに備えて用水路を一斉に清掃した=写真。
堀川用水は江戸時代の約220年前に筑後川から農業用水を引くために造られた用水路。幹線部分だけで全長10・3キロある。取水口から約1・7キロの用水路と3基の水車群が1990年に国の史跡に指定され、2006年には用水全体が「日本の農業を支えてきた代表的な用水」として農林水産省から「日本の疎水百選」に選ばれた。
今年が3度目となる一斉清掃には、流域の住民ら約1千人が参加。水路内に捨てられたジュースの空き缶やペットボトルを拾ったり、水路沿いの雑草を刈ったりした。3時間ほどの作業で、古タイヤや空き缶などの不法投棄されたごみは軽トラック4台分も集まった。