7月25日16時1分配信 毎日新聞
米子市富益町の遊休農地で24日、除草能力が高いヤギを放牧し、雑草を取り除く試みが始まった。農家の高齢化などで広がる遊休農地を保全するのが狙いで、11月末まで続け、ヤギの効果を確認するという。ヤギの放牧は県西部では初めて。
ヤギは境港市の農家から借りた1歳の6頭(メス)。この日、雑草約30アールの中に放牧されると、約1メートルに伸びたセイタカアワダチソウやススキをすぐに食べ始めた。
周囲は電気さくで囲み、強化プラスチックの小屋3個も設置。ヤギは1週間ほど小屋につないでならした後、ロープを外す予定。
遊休農地を保全できれば、大規模化を目指す農家にすぐに貸し出すことなどが期待でき、放牧は子供と動物との触れ合いの場にもなるという。
県内の遊休農地は05年調査で2245ヘクタール。このうち、米子市は265ヘクタールで、富益町などの弓浜地区が118ヘクタールを占めている。
昨年9月からヤギの試験放牧に取り組んできた県八頭総合事務所は、今年度から鳥取市、岩美町など5市町で牛、ヤギを使ったモデル事業に着手。ヤギが食べる雑草の量は牛の5分の1程度だが、2頭1組で10アールの耕作放棄地を1カ月で除草する能力がある。牛と比べ手軽に扱える利点があるという。【小松原弘人】
一般家庭でヤギを飼うのはむずかしいですね(笑