薬師丸ひろ子「歌の力与えられた」 元日本兵帰国に貢献、渡辺はま子を演じる

9月11日12時2分配信 産経新聞

 戦後、フィリピンで死刑囚となった元日本兵108人の帰国に貢献した歌手、渡辺はま子の足跡をつづったドキュメンタリードラマが、12日にフジテレビ系で放送される。はま子を演じた薬師丸ひろ子は「歌声が大勢の命を救ったことに、演じながら感動した」と話す。

 戦前戦後に活躍したはま子は、「蘇州夜曲」「支那の夜」などのヒットで知られる流行歌手。昭和26年の第1回NHK紅白歌合戦では、「桑港(サンフランシスコ)のチャイナタウン」でトリを務めている。

 そのはま子が27年に吹き込んだ「あゝモンテンルパの夜は更けて」は、フィリピンの日本人死刑囚が作詞作曲した曲で、20万枚を超すヒットを記録。はま子は現地に死刑囚を慰問して歌ったこともある。さらにこの曲のオルゴールを聞いた当時のキリノ比大統領が感銘を受け、全員の釈放につながったほどだ。

 劇中、この曲を歌った薬師丸は「はま子さんの墓参りをして、歌の力を与えてくださいと念じた。本番では、練習した以上の力を与えていただけた」。

 フジテレビの成田一樹プロデューサーは「はま子さんが歌わなければ、108人の命は危うかった。何とか家族と再会させたいという彼女の情熱を感じてほしい」と話している。

 ドラマに加え、旧日本兵の獄中日記やはま子あての手紙、フィリピンでの裁判の記録映像なども交えて構成。12日午後9時から「土曜プレミアム」枠で放送する。

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