11月8日11時19分配信 京都新聞
滋賀県守山市今浜町の地域の墓地で、利用されなくなった墓石の中にミツバチが巣を作り、住民の話題を集めている。わずかな空間を見つけて納骨部に入り込み、ミツバチの特徴である大きな黄色の巣を作っている。
墓の持ち主の今井満州男さん(73)が約1週間前に花を供えに来て発見した。納骨部の入り口をふさぐ石の隅に小さなすき間ができていて、多くのハチが出入りしていた。石をどけると、納骨部の天井に付いてびっしり巣ができていた。
大阪府・伊丹市昆虫館は「墓石の中に巣を作るのは珍しいがミツバチは空間があればどこにでも入る」と話す。この季節は天敵のスズメバチを恐れて、いら立っている可能性があり巣の正面に立ったりするのは避けた方がいいという。今井さんは「一生懸命、巣を作ったのだろう。何とか越冬してくれれば」と見守っている。