11月8日11時39分配信 京都新聞
幕末の志士、坂本龍馬と中岡慎太郎をしのぶ京都霊山護国神社(京都市東山区)の「龍馬祭」で今年、学生が踊りを披露するイベント「龍馬よさこい」がスタートする。「現代の若者の力を、天の龍馬たちに伝えたい」と企画。15日には学生たちが高知生まれのよさこいに乗せ、若いパワーを発信する。
同神社は2人の墓所で、毎年龍馬の命日の15日に合わせ、墓前祭が行われている。
昨年末、氏子らから「龍馬たちが望んでいた豊かな時代を担う若者の姿、力を2人に見せたい」と話が持ち上がった。
佛教大(北区)のよさこいサークル「紫踊屋(しようや)」が中心となって呼び掛け、京阪神の大学から計16チームの参加が実現。当日は同神社境内を会場に、2人の墓に向けて計約300人が舞い踊る。企画運営に当たる「紫踊屋」の白原真弘さん(21)は「幕末の志士に負けないぐらいのエネルギーを見せたい」と意気込む。
来年は、龍馬が作ったとされる替え歌を元にしたよさこいで舞ったり、2人の像がある円山公園(東山区)まで練り歩く企画も検討されている。
同神社の木村隆比古宮司(43)は「龍馬は若い人にも慕われた。若者の力を通じて、今の時代を感じてほしい」としている。
龍馬よさこいは15日午前11時-午後3時半。引き続き、墓前祭などが行われる。落命時の状況にちなんだ、京都高知県人会によるしゃも鍋の炊き出しなどもある。