青森・女性遺体:「一体、誰が置いたのか」 水田地帯、前日に町内でごみ拾い /青森

7月7日11時0分配信 毎日新聞

 ◇女性遺体発見
 青森市瀬戸子(せとし)神田の瀬戸子グラウンドで6日、女性の遺体が見つかった事件。町内総出で周辺のごみ拾いをした翌日の遺体発見に、「一体、誰が置いたのか」と、静かな水田地帯に衝撃が広がった。【矢澤秀範、鈴木久美、三股智子】
 遺体は、国道280号バイパス沿いにある水田に囲まれたグラウンド内にあり、グライダーで遊びにきた近くの男性(68)が正午過ぎに見つけた。風速3~5メートルになったので飛ぼうと思って来たところ、布団から左足だけを出して寝ている人に気付いた。「炎天下なのにおかしい」と思って声をかけたが返事はなく、110番したという。
 男性によると、かけられた布団には多くの血が付いていたという。一緒に遺体を見た作業員の男性(29)は「ハエなどがたくさん付いていた」と話していた。後から現場を見た男性(60)によると、遺体脇には車のタイヤ跡が残っていたといい、「車で運んできたのでは」と話していた。
 5日午前は町内のごみ拾いがあり、農家を中心に親子ら約80人がグラウンド周辺で活動していた。参加した佐々木隆成さん(79)によると、午前8時にメンバーらが集合。同11時に再びグラウンドに集まり、ごみ20袋を置いて解散した。しかし遺体に気付いた人はなく、作業終了後に置かれた可能性も出ている。佐々木さんは「足元や周りを注意して見たが、不審なものはなかった」と驚いていた。
 近くに住む農家の男性(80)は6日午前6時ごろ、車で畑に行く途中にグラウンド内に布団などがあるのを見たといい、「昨日のごみだと思った。あれが死体だったなんて」と絶句していた。
 グラウンドは周囲が常緑樹で囲われ、国道からは見えにくい。雑草が生えているが、週末はたこ揚げなどを楽しむ市民らが多いという。

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