8月3日8時30分配信 みんなの経済新聞ネットワーク
松山市近郊にある「牛渕ミュージアム別館」(東温市牛渕、TEL089-908-7347)は8月13日~16日と21日~23日、「逝き支度展-喪のつくり-」が行われる。(松山経済新聞)
同イベントは、美術教師が管理する築130年の古民家で毎年お盆やお彼岸の時期に行われているもの。開催は今回で3回目。
「亡くなって、葬儀を行って、お墓に入る。その形式的な死に対して、以前から疑問を抱いていた。死を見つめることで、自分の生き方が見えてくると考えており、そういった考え方を形にしたくて開催するようになった。生前から自分の死に対する考えを持っていたり、それを家族と共有したりすることで、自分の満足できる生き方できるよう、また、残された家族が快く送り出せるよう、アートの力を借りて、前向きな提案していければ」と主催者の小林紀子さん。
作品は、県内を中心に活動している約40人の作家が、「標(しるべ)」をテーマに絵や陶器で作ったモニュメントなどを展示する予定。一部販売も行っており、作家にオーダーして、来場者が実際に最期を迎えるための準備を行うこともできるという。
「愛媛は昔から遍路文化があり、死ぬことと生きることに対して向かい合う姿勢が根付いていると思う。多くの人に理解されることを願い、この取り組みを地方から広く発信していければ」(小林さん)。
開催時間は10時~17時。問い合わせは小林さん(TEL 090-9559-0114)まで。