8月3日12時1分配信 毎日新聞
40年以上も雨ざらしで廃墟になっていた根室市郊外の旧「落石無線通信所」に、芸術で息を吹き込むアートプロジェクト「落石計画」が2日始まり、小中学生ら19人が、コンクリート製の内壁に作品を飾った。
廃虚とはいえ、北太平洋を無着陸で横断した米国のリンドバーグの飛行機を誘導したり、終戦から2週間後に攻めて来たソ連軍の択捉島侵攻の無電を受信した歴史ある建造物。
子供たちが、建物の周りに生え放題の雑草をクレヨンで写し取り、作品をぼろぼろのコンクリートの内壁に飾ると、ギャラリーや美術館に飾られるのとは違う趣に包まれた。【本間浩昭】