8月8日11時31分配信 河北新報
宮城県登米市南方町の柳沢行政区が9日、地区内にあるため池の新山堤で「柳沢地区ふれあい蓮(はす)の花祭り」を開く。堤に咲くハスの花を呼び物に地域を活性化させようと、初めて企画した。柳沢行政区は、登米市で行われる「長沼はすまつり」「伊豆沼・内沼はすまつり」に続く「第3のハス祭り」に育てようと意気込む。
新山堤は、広さ約5000平方メートル。水面の7割をハスが覆う。8月に入り、ピンク色の花が見ごろを迎えている。
祭りでは、堤の中の特設舞台で、楽器を使ったトリオ漫談で知られる「南部トリオ・ザ・シャーマン」や、歌や踊りに取り組む地元団体のショーを行う。
昼にはおにぎりと豚汁を来場者に無料で振る舞う。釣り大会やミニ運動会、ゲートボール大会も開く。
新山堤のハスは、地元住民でつくる「柳沢環境保全会」(佐藤久一代表)が2007年に雑草の除去作業を始めたことから一気に増えた。ハスは06年までは水面全体の2割程度しかなかった。
堤は隠れたハスの観賞スポットとして知られるようになり、柳沢行政区は「堤を活用して人を呼び込み、地域を活性化させたい」と祭りの開催を思い立った。
柳沢行政区の後藤一衛区長(70)は、長沼や伊豆沼・内沼でも「はすまつり」が行われていることに触れ、「二つの『はすまつり』に続けるよう、多くの人に喜んでもらえる祭りにしたい」と話す。
連絡先は後藤区長0220(58)4493。