ハロウィーンなどに使われるオレンジ色の観賞用カボチャを栽培している原村の八ケ岳中央農業実践大学校の農場で、大部分が緑色に覆われた珍しいカボチャが収穫された。収穫した学生は「まるで保護色みたい」。同校に長年勤務する教員らも「初めて見た」と驚いている。
カボチャの品種は「アトランティック・ジャイアント」で、同校専修科1年の黒田将広さん(18)が9月29日の収穫作業で発見。直径50センチ余で、重さは40キロほどあり、一部がオレンジ色になっている。畑と草地の境界で雑草に覆われていたため、「足に当たるまで気が付かなかった」(黒田さん)という。
この畑では熊にカボチャがかじられる被害が出ているが、このカボチャは無傷。黒田さんは「(この色だから)熊も気付かなかったのでは」と話している。
このカボチャは、種子を残して来年も育てるために非売品とした。24、25日に同校で開かれる「八ケ岳まるごと収穫祭」(村商工会など主催)で一般公開されるという。