遠賀川の美化に汗

飯塚市中心部の遠賀川河川敷で11日、清掃を行う市民運動「I LOVE 遠賀川」(実行委主催)が開かれ、約2000人のボランティアが環境美化に汗を流した。

 この運動は、同市の近畿大九州工学部(現産業理工学部)の曽根靖史・元教授が提唱して1988年に始まり、毎年10月に開かれている。同市だけでなく、上流の嘉麻市や、彦山川流域の福智町などにも広がり、遠賀川水系を代表する運動として知られている。

 この日、参加者は徳前大橋から新飯塚橋までの約3キロにわたって、水辺の雑草を引き抜いたり、空き缶やペットボトル、発泡スチロール片などを拾ったりした。中には、川に腰までつかって廃タイヤを回収する人もいた。

 昨年に続いて参加した飯塚市片島の団体職員、田中基予さん(56)は「草が茂って見えにくかった水辺が見渡せるようになった」と笑顔を見せた。

 同市のNPO法人「遠賀川流域住民の会」の窪山邦彦理事長(66)は「きれいになったことで、河川敷を歩いて川に親しむ人が増えてほしい」と話していた。

(2009年10月12日 読売新聞)

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