雑草8歳シェイディ、悲願の1冠へここ1本…天皇賞・秋

張りのある筋肉に、光沢を帯びた栗毛の馬体。8歳になったエアシェイディは、衰えるどころか、ますます充実している印象を受ける。全休日明けの火曜日。北馬場のCダートコースを素軽い脚さばきで流す姿は、活力に満ちあふれていた。

 ベテラン勢の活躍が勇気を与えてくれる。世代交代の激しい世界で、前哨戦の毎日王冠は、8歳のカンパニーがウオッカを破って優勝した。「カンパニーはウチの馬と同い年。個体差もあるけど、年をとったから厳しいとは言っていられない」と中鉢助手は前向きにとらえている。

 年齢を重ねて、幼い癖が抜けてきた。以前はゲートに入る前に必ず小便をしてリラックスする儀式があったが、「8歳にもなれば、さすがに緊張しなくなった」と中鉢助手。年齢にふさわしい精神状態を維持できるようになったのは大きい。

 今年こそタイトル奪取の思いは強い。3月の中山記念(5着)後は、ここを目標に定めて日程を調整してきた。「今年は天皇賞が大目標。牧場ではしっかり休養をとって、全然乗っていなかったけど、夏は調子が良ければどこか使うという予定だった」と中鉢助手。新潟記念は4着に敗れたが、あくまで“叩き台”としての意味合いが強かった。

 昨年は、ウオッカとダイワスカーレットが演出したレコード決着に0秒1差の5着。すさまじいゴール前の攻防に参加していた。「昨年はあれだけの時計で走ったことに感動した。生涯最高の出来だった。あれが100なら今回は80ぐらいだけど、東京の2000メートルは合っている。前走より気合が乗っているし、いい状態で臨めるのは間違いない」と中鉢助手。照準をここ一本に絞ってきた老兵が、生涯最高の輝きを放つ瞬間が来るかも知れない。

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