朝晩の冷え込みが日ごとに増し、秋から冬へ季節が移ろいゆく中、福井県坂井市三国町加戸の大堤(通称・鴨池)には、例年通りカモが続々と飛来し、越冬の準備をしている。
10月上旬に「みくに鴨池を守る会」の阪本周一会長(74)=同町宿2丁目=が、ヒドリガモやオシドリなど約720羽を確認。現在は約12種類1千羽以上が“投宿”しているという。
マガモやヒドリガモがのんびりと水面(みなも)を漂ったり、浅瀬で羽の手入れをする姿が見られる。阪本会長によると、カモは夜行性で、夜には坂井平野や九頭竜川で雑草、水生昆虫を食べるという。
12月に入ると、さらに数が増えてピークの1月には3千羽を超える。繁殖のため、カムチャツカ半島などに渡る来年3月末ごろまで見ることができる。