【香港16日=益子浩一】日本代表のFW岡崎慎司(23=清水)が、真のエースに上り詰める。この日、日本代表は年内最後の試合となる18日のアジア杯予選香港戦に向け香港入りし、現地で初調整を行った。今年の国際Aマッチ15戦14発の岡崎は、あと4点で97年にFWカズ(現横浜FC)が達成した歴代最多18ゴールに到達する。大量得点が見込める格下香港戦で、金字塔を打ち立てる。
日本代表は南アフリカから19時間かけて香港入り。すぐに現地で初練習に臨んだ。試合会場の香港スタジアムに隣接するソン・コン・ポ練習場は、芝生ではなく葉雑草が茂っているだけ。ところどころ粘土質の土がむき出しになっている劣悪なピッチに岡崎は「これ芝生じゃないやん」。それでも2日後に迫った香港戦へ調整のペースを上げていった。
カズの年間最多得点まで、4点あるが、10月には香港、トーゴ戦と2戦連続でハットトリックを達成した。大量得点が見込める格下香港なら現実味がある。「(南ア戦は)攻め急いだ反省がある。いろいろな攻撃のバリエーションを試しながら、点を取って勝って日本に帰りたいです」と岡崎。09年をゴールラッシュで締めくくり、W杯イヤーの10年へとつなげる。