脱穀体験:横浜の小学生100人、江戸農具で 育てた餅米使用 /神奈川

横浜市立獅子ケ谷小(関森治夫校長、鶴見区)の5年生約100人が19日、近くの「みその公園」で、自分たちが育てた餅米を江戸時代の複製農具を使って脱穀した。

 5年生は4月に公園内の田に苗を植え、夏は雑草を取り、10月に稲刈り。まず指導の農業、横溝市三さん(71)が「台風が多く、あまり出来はよくないが、一粒一粒を大事にする気持ちで作業して」と呼びかけた。

 江戸時代に使われた脱穀機の複製と昭和初めの足踏み式の2種類を使い、児童らは稲束を持ち作業に追われた。複製機はくしのような鉄棒の間に稲束を入れ、引き抜く素朴な方法。児童らはもみが取れるたびに歓声をあげ、昔の農民の苦労を体験した。簡隆太君(10)は「脱穀は初めて。12月に感謝祭で餅をつき、みんなで食べる」と楽しそうだった。【網谷利一郎】

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