河北潟近くの金沢市才田町の水田で十二日、コハクチョウの群れが餌を食べる様子が見られた。
コハクチョウはシベリアから十月半ばごろに飛来。この日は羽が灰色がかった幼鳥数羽を含む約二十羽が、水田で稲の収穫後に生える二番穂や雑草スズメノカタビラなどを食べていた。
時折大きく羽を広げるなどのんびりとした様子で過ごした群れは、薄暗くなると、ねぐらのある西の方へ向かって飛び立った。
十二月下旬ごろには、金沢市やかほく市、津幡町にかけての水田地帯で、二百羽ほどが観察できる。シベリアに戻るのは来年の三月下旬ごろという。
(山野舞子)