初夏に葉が白くなるハンゲショウが、四万十市で見頃を迎えた。梅雨明けまで楽しめそう。
ドクダミ科の多年草で、夏至から11日目の「半夏生(はんげしょう)」(7月2日)の前後に葉が白くなることに由来する。白い葉をおしろいに例えて「半化粧」ともいう。湿地を好むが、開発などにより自生地が減ってきている。
四万十川に近い同市不破の水田沿いに残る群生地では、今年も長さ7メートル、幅2メートルにわたって色づいた。毎年、所有者が雑草を刈るなどの世話をしており、住民らは「株が少しずつ広がっているようだ」と話す。白い葉は、花がしおれると元の緑に戻るという。
(2010年7月6日 読売新聞)