昔ながらの手作業で古代米を栽培する「古代米づくり体験講座」が11日、盛岡市上鹿妻の志波城古代公園で開かれた。全5回のうち3回目の今回、親子連れら36人が稲の育ち具合を観察し、水田の雑草も取った。
5月23日の前回講座では、古代米の一種で紫黒米の「おくのむらさき」を公園内の水田約300平方メートルに植えた。約1カ月半がたち、水田には雑草が生えてきたため、参加者は裸足や長靴で水田に入り、手作業で雑草を抜き取った。08年から毎年受講している盛岡市山王町、小学4年、山田優羽さん(10)は「去年より雑草がいっぱいでびっくりした。すぽっと抜けて楽しかった」と笑顔で話した。
9、10月に稲刈りと脱穀を体験し、収穫した古代米は参加者に配布するほか、同公園のお土産として販売する。【安藤いく子】