10月28日18時0分配信 カナロコ
専修大学生田キャンパス(川崎市多摩区)の商学部と経営学部の三、四年生十八人が地元の納豆メーカーと協力し、相模原市津久井地域原産の特産品「津久井在来大豆」を使った珍しい納豆を商品化した。大豆栽培を体験し、パッケージ制作を担当した学生らは、学園祭で販売する準備を進めている。
川崎市と提携して同大が実施している就業体験プログラムの一環。県内の特産品をPRしようと、三年前から同プログラムに協力している同市麻生区の納豆メーカー「カジノヤ」が、初めて津久井大豆を使った納豆の商品化を提案した。
学生は六月、カジノヤが使用している農場約千平方メートルに満遍なく種をまき、雑草抜きや堆肥(たいひ)まきなども体験。今月十九日から二十五日にかけて実った大豆の一部約三十キロを収穫した。カジノヤが納豆を製造している間、学生はパッケージのデザインについて知恵を出し合った。黄金色を基調にして高級感を演出したデザインに決定し、現在、販売数や価格などを検討している。
経営学部三年の大橋一樹さん(21)は「畑に虫が多くて作業が大変だった。商品になってうれしい」。商学部三年の佐藤優香さん(20)は「自分が携わった商品をいろいろな人に食べてもらえるのって夢みたい」と楽しみにしていた。
学園祭期間中の三十一日~十一月二日まで同キャンパス一号館前で販売。問い合わせは、専大広報課電話03(3265)5819。