桂川スッキリ 渡月橋付近 草伸び放題→中州を平らに

3月3日9時49分配信 京都新聞

 春の観光シーズンを前に、京を代表する景勝地・嵐山(京都市右京、西京区)の渡月橋付近で、雑草に覆われていた桂川の中州を平地化する改修工事が行われた。スッキリとした川の姿が戻ってきた。
 桂川を管理する国土交通省淀川河川事務所が2月、渡月橋の上流約50メートルと下流約100メートルの区間で工事を実施した。河川中央に積もった中州を重機で平らにならし、岸辺や橋の上からは陸地部分が見えないようにした。
 一帯は嵐山と桂川、渡月橋が織り成す風情豊かな人気スポットだが、夏場になると中州上に草が生い茂り、「せっかくの景観が台無しになっていた」(嵐山保勝会)。このため保勝会メンバーや地元の商店主らは毎年のように草刈りを行い、河川管理者の国に撤去を要望していた。
 工事はこのほど終了し、川面に突き出ていた中州はすっかり姿を消した。保勝会の田中克彦専務理事(68)は「草が伸びるとみすぼらしい格好だったが、これで観光客に美しい嵐山の景観を楽しんでもらえる」と喜んでいる。

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