7月3日12時1分配信 毎日新聞
◇6株→50株
名張市安部田で、市指定天然記念物のノハナショウブがかれんな花を咲かせている。市内唯一の群生地だが年々、数が減少。環境市民団体「名張グリーン倶楽部」(前田善孝会長)が3年前から保全に取り組み、50株にまで増えた。
湿地に自生するハナショウブの原種。70年代前半には安部田で100株が自生していたが、雑草・樹木の繁茂に伴う生育環境の悪化、花の持ち去りなどにより激減。3年前は6株しか確認できなかったという。
同倶楽部会員26人が06年、間伐や下草刈りに着手。07年に30株、08年には40株と順調に増えた。前田会長は「ノハナショウブは市の貴重な財産。遊歩道も整備したので、来年は小学生に見学に来てもらいたい」と話している。【宮地佳那子】
〔伊賀版〕