7月15日13時1分配信 毎日新聞
◇児童ら歓迎「野鳥もっと来て」
学校に動植物を呼び込む「生態園づくり」(毎日新聞社、国際花と緑の博覧会記念協会主催)の対象校に一昨年に選ばれていた伊丹市瑞穂町の市立瑞穂小学校にカルガモの夫婦が飛来、観察池で仲良く泳ぐ様子が確認された。物陰などがつがいの環境として気に入られた、と専門家はみている。
同校PTA会長の板野彰彦さん(48)が4月25日正午ごろ、降雨でビオトープの池(直径約5メートル)があふれないか点検中、カルガモのつがいを見つけた。藻をついばんで離れなかったという。その後も近辺で児童がカルガモを目撃したという。
池周辺は約2年前からPTAが費用を出したり、生態園づくりなどの支援を受けて整備。メダカを放流し、雑草など10種類以上の植物を植え、今はヤゴやオタマジャクシがすむ。
日本野鳥の会会員で大阪市天王寺動植物公園事務所の榊原安昭獣医師は「カルガモは群れから離れ、つがいで繁殖の場所を探す時期。草陰などの環境が気に入ったのだろう」と推測する。同校ビオトープ委員会委員長の片山翔君(6年)は「遊びに来てくれてうれしい。もっと野鳥が来るよう生き物がすみやすい環境にしたい」と話している。
2010年度に観察する生態園の対象校を8月31日まで募集する。問い合わせは花博記念協会(06・6915・4513)。【大島秀利】
〔神戸版〕