10月4日16時1分配信 毎日新聞
別府市南町の旧市立南小跡地に文化交流施設を整備する計画の見直しについて、浜田博市長は2日、同市浜脇で開かれた地元住民らの「跡地活用検討委」で、「判断が甘かった」と陳謝した。出席者からは「85年の市役所移転以来、何度もだまされてきた」などと強い怒りの声が上がり、当面の跡地活用策を早急にまとめるよう求める意見が相次いだ。
旧南小と旧浜脇小が合併した現在の南小は04年4月、旧浜脇小敷地で開校。旧南小跡地に図書館や多目的ホール、児童館などを整備する計画がまとめられたが、建設費や運営・維持管理費として15年間にわたり年約4億8000万円以上が必要と分かり、浜田市長が9月議会で見直しを表明した。
検討委では、桃谷正彦・市自治委員会南地区支部長が「市役所が南部地区から現地に移転後、大規模な再開発計画が作られてはつぶれている。幽霊屋敷のような校舎が残り雑草が生い茂る現状を見ていると、いっそ建物を撤去して更地にした方がましだ」と怒りをぶちまけた。市は、校舎取り壊しの是非を含めた当面の対応策を年度中にもまとめ、再度住民の理解を得たいとしている。【祝部幹雄】