芝桜が土手を覆うように咲くことで知られる伊勢原市上谷の渋田川沿いで27日、地元住民やボランティアによる清掃活動が行われた。川の水量を調整し、川底の瓶や缶までを回収した。毎年多くの見物客が訪れるだけに、参加者は「これで気持ち良く見てもらえるのでは」と話していた。
清掃は地元の芝桜愛好会(石田太一郎会長)と芝桜応援隊(多田斡美会長)などが毎年行っており、今年で14回目。上谷地区の神社には約80人が集合、ごみを入れるビニール袋を手に同川の上谷橋から中ノ橋までの約600メートル間の土手などで雑草、折れた枝、空き缶、空き瓶などの回収を行った。
上流で水量を調節、水のなくなった川底に参加者は長靴姿で降りて泥に沈んでいた缶、瀬戸物の破片なども回収していた。石田さんは「毎年大勢の人が見に来てくれている。きれいになり喜んで帰られるでしょう」と話していた。
同川の芝桜は、40年以上前に住民が植えたことから始まり、協力する人たちを含め花植えの輪が広がり、季節になると右岸の土手約600メートルにわたりピンクや白の芝桜が咲き誇る。かながわ花の名所百選に選定されている。4月3日から24日まで、同川周辺で芝桜まつりが開催される。