ピンクのバッタ発見

豊橋市上野町に住む主婦、森田恵美さんが22日、自宅の庭先でピンクのバッタを見つけ、同市自然史博物館(総合動植物公園内)に届けた。

 キリギリス科の一種クビキリギスで、体長約6センチ。本州以南の平野部草原に広く分布する。春に卵からかえり、秋に成虫となって越冬。春暖かくなると、夜「ジー」と鳴き、交尾して産卵、初夏には死ぬ。

 通常、緑色をしているが、まれにある色素が欠乏して、赤色系のピンク色をした個体が出現することがある。

 持ち込まれたクビキリギスはオス。昆虫専門の主任学芸員、長谷川道明さんは「今まで年に1、2度は珍しいバッタを見つけたと言って、小学生らから、ピンク色をしたバッタの写真などを送ってくることがある。生きた個体を博物館で飼育するのは初めてだ。えさはイネ科の雑草でよく、2週間ほど生かせられればと考えている」と話す。

 23日からイントロホール付近で展示する。(山崎祐一)

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