住民が丹精した久万川南岸沿い(高知市吉田町)の花壇で、キンケイギクやミヤコワスレなどの花が見ごろを迎えている。川面に白や赤、黄色が映え、通行人らの目を楽しませている。
「堤防に彩りを」と20年ほど前に、当時の町内会長が堤防の斜面に花を植えたのが始まり。住民の高齢化が進み、育てている人も年々減少。現在は約10世帯が毎朝、水やりをしたり、雑草を抜いたりしているという。
近くの徳弘晃輝ちゃん(5)は、キンケイギクを見て「めっちゃキレイ!!」と大はしゃぎ。花を踏まないように友達と堤防沿いを駆け回っていた。
地元の女性(68)は「昔はもっと色とりどりの花が咲いていたんだけどね」と話す一方で、「今でもカメラで写真を撮ったり、花を見に来てくれたりする人がいるのはうれしい」と笑顔を見せた。【倉沢仁志】