◆アイガモ農法実地に/本庄小
総合学習の一環として環境について学んでいる三田市立本庄小学校の3年生14人が3日、同市須磨田の農業酒井毅さん(73)の水田にアイガモ23羽を放した。放鳥後、子どもたちは酒井さん方でアイガモ農法について話を聞いた。
酒井さんは「三田合鴨(あい・がも)稲作会」(眞造達夫会長)の前会長。1998年から本格的にアイガモ農法に取り組んで来た。今では11農家が約10ヘクタールで栽培している。
酒井さんは「農薬や化学肥料を使わない安全なお米を作っています。今は昔と同じようにホタルやトンボが戻ってきた」と子どもたちに語りかけた。JA兵庫六甲三田営農総合センターの営農相談員、近藤美都さん(29)は子どもたちの質問に答えて「アイガモは雑草を食べるしフンは肥料になります」などとアイガモ農法の長所を説明した。
◆メダカお引っ越し ビオトープへ/武庫小
三田市立武庫小学校で2日、プールにいるメダカなどを校内のビオトープへ移す引っ越し作業が行われた。5、6年生でつくる魚委員会の15人が水を抜いて水深を浅くしたプールに入り、網やひしゃくで捕まえた。子どもたちはヤゴを見つけて歓声をあげていた。
同小では去年、プールに水草を入れ、児童たちが水中の生物の観察をしてきた。メダカは、水草に付いてきたとみられる卵が孵化(ふ・か)して成長したという。ギンヤンマのヤゴが羽化して飛び立つ様子を目撃したという子もいる。
この日は県立伊丹北高校の谷本卓弥教諭や三田市福島の同市有馬富士自然学習センターの学習指導員らが訪れ、作業を指導した。谷本教諭は、水草が光合成で酸素を出すことやメダカなどの隠れ家になることなどを説明した。
同小は去年、「全国学校ビオトープ・コンクール2009」で最高位の文部科学大臣賞を受賞しており、今後これらの活動を財団法人日本生態系協会に報告する。