「ひたむき」新チーム、横浜瀬谷ボーイズが雑草魂でV…八王子市長旗争奪大会

◆ゼット杯第4回日本少年野球八王子市長旗争奪大会 ▽中学生の部・準決勝 ボーイズ志村球友会4―7横浜瀬谷ボーイズ ▽決勝 八王子ボーイズ2―9横浜瀬谷ボーイズ=6回コールド=(11、12日・府中関東村グラウンドほか) 新チームとなって初の大会となる、ゼット杯第4回日本少年野球八王子市長旗争奪大会が行われた。中学生の部では、投打に充実を見せた横浜瀬谷ボーイズ(神奈川)が決勝でもコールド勝ちし、初優勝。地元の八王子ボーイズ(東京都西)が準優勝だった。小学生の部では、今夏の全国大会で優勝した世田谷タイガースボーイズ(東京都西)が、圧倒的な力を見せ優勝。公式戦の連勝を27に伸ばした。

 横浜瀬谷ボーイズが試合巧者ぶりを発揮し、大会初優勝を飾った。

 2回戦の本庄ニューヤンキースボーイズ(埼玉)戦は、わずか1安打ながら、最後は相手ミスに乗じて2―1で競り勝った。「完全に本庄さんの方が力が上」と杉山千春監督(50)も認める苦しい戦いを勝ち抜き、チームは勢いに乗った。

 準々決勝は、大逆転勝利で勝ち上がってきた強敵、府中イーグルスボーイズ(東京都西)を、敵地のホームグラウンドで6―0で一蹴した。準決勝は2回に打線がつながり、打者一巡の猛攻で試合を決めた。先頭の4番・宮杉一輝の特大の左越え本塁打が猛爆の合図だった。なおも井上佑助の適時打、松本裕樹の満塁走者一掃の適時三塁打など攻撃の手を緩めず、6点を奪うビッグイニングを完成した。「旧チームの方が素材がそろっていた。でも、このメンバーは、言われたことを必死にやろうという姿勢がいい」と指揮官。

決勝も序盤から打線が活発だった。1回に渡部宏の適時打で先制。2回は松本、宮杉の長短連続適時打で4点を加点。3回にも井上の適時打などで突き放し、6回には相手の守りのミスを突き、コールド勝ちした。1番の萩生田恭太が3得点、クリーンアップの松本、宮杉、渡部で7打点と理想的な攻撃パターンで圧倒した。

 2試合で7打点、連投で7イニング自責点0と、投打で優勝に大きく貢献した松本は「いいところ(満塁)で、うまく打てた。でも、これからは、信頼される投手としても頑張りたい」と、さらなる飛躍へ意欲を見せた。

 「ヘボチームがよく頑張った。でも、課題もたくさんいただいた。この優勝を弾みにして、このあとに続く大会でも、上を目指したい」と指揮官は、実りの秋の成果に満足げだった。

(2010年9月16日13時52分 スポーツ報知)

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