国土交通省は、6月の建築着工統計調査報告をまとめた。新設住宅の着工戸数は前年同月と比べ16・7%減の10万0929戸で12カ月連続の減少。同省では「改正建築基準法の施行直前で駆け込みが多かった前年同月の反動減に加え、最近の住宅市況の落ち込みが影響したもの」とみている。季節調整済年率換算値は113万戸。全建築物の着工床面積は29%減の1442万平方㍍だった。
住宅着工戸数の内訳を利用関係別に見ると、分譲住宅は前年同月比27・2%減の2万5196戸。中でもマンションは36・5%減の1万4430戸と大幅に下落し、一戸建ても10・2%減の1万0554戸となった。持家は6・6%減の2万9605戸、貸家は15・1%減の4万5325戸だった。
地域別では、首都圏が前年同月比6・5%減の3万4614戸、中部圏が8・2%減の1万4013戸と一けた台の減少にとどまったのに対し、近畿圏は30・1%減の1万4742戸、その他地域は21・4%減の3万7560戸と大幅に落ち込んだ。
全建築物の着工床面積を発注者別に見ると、公共建築主が前年同月比45・9%減の70万平方㍍と3カ月連続の減少。民間建築主は27・9%減の1372万平方㍍と12カ月連続の減少となった。
民間建築主が発注した非居住建築物の使途については、事務所が7・6%減の73万平方㍍、店舗が49・5%減の112万平方㍍、工場が41・9%減の106万平方㍍、倉庫が29・1%減の71万平方㍍といずれも減少した。
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