9月5日7時51分配信 産経新聞
和歌山市の和歌山城周辺で4日、自衛隊員やボランティア団体らによる美化活動が行われた。約260人が参加し、和歌山公園内のゴミ拾いや草むしりに汗を流した。
陸上自衛隊信太山駐屯地(大阪府和泉市)の普通科連隊から参加した約130人の隊員らは午前6時半から準備を始め、堀の石垣の上からロープを使って降り、石垣に生えた雑草を抜く作業などを行った。天守閣の屋根にはハトの糞が多く残っているため、命綱を付けた10人のレンジャー隊員が屋根の先まで行き、ヘラを使って糞を取り除いた。
紀の川市出身の男性三等陸曹(24)は「県民として和歌山城に愛情を注ぎたい」と屋根の上で懸命に作業していた。
美化活動は平成4年から毎年行われており、和歌山城管理事務所の小畑光夫所長は「和歌山城は和歌山のシンボル。いつもきれいであってほしい」と話していた。