10月18日18時1分配信 毎日新聞
佐伯市女島地区の荒廃遊休農地を菜の花畑として再生しようというプロジェクトが始動した。宮崎県川南町の農業生産法人がこのほど、農地を覆った雑木や雑草などを重機を使って粉砕。この後、耕運して農地として再生させ、11月に菜の花の種をまき、来春には一面黄色いじゅうたんに生まれ変わる。【古田健治】
市街地近郊の同地区には農地約29ヘクタールが広がる。このうち約13ヘクタールは74年のほ場整備後も放置され、荒廃したままになっていた。市は1年前から同地区を遊休農地解消のモデル地区とし、地元の塩屋地区土地改良組合と協議。当面は菜の花畑に再生することにした。
農地(13ヘクタール)再生の整備費は約900万円。県と市から4分の3を助成してもらい、残りは改良組合が負担。約1カ月間かけて整備する。11月上旬~中旬に菜の花の種をまき、来年5月下旬~6月上旬に菜種を収穫する計画だ。
改良組合の金田和也組合長(69)は「裏作としてソバの栽培も検討している。高齢化など現状では難しいが、将来的には特産品の栽培ができれば」と話している。