英国コーンウォール州モリオンに住むアンドリュー・ワイスさん(52)は、たき火中、体に火が燃えうつり、火だるま状態になったが、そばにいた息子ニコラス君(15)の機転のおかげで九死に一生を得た。
複数の英メディアが、この事故について報じている。事件はある暑い日曜日に起こった。ワイスさんは、抜き取った雑草を集め、たき火を起こそうとしたが、火がうまくつかず、ガソリンをたき火に注いだ。その直後、火はみるみるうちに燃え上がり、ワイスさんの全身は炎で覆われ、息子のニコラス君に助けを求めた。
ニコラス君が、2リットル入りコカコーラをつかんで激しく振り、父親に向けて一気に噴射したという。英テレグラフ紙は、ニコラス君は自身の行動を振り返って「本能的に行動した」と語ったと報じている。
ワイスさんは、妻のアニータさんに付き添われ、病院でやけど治療を受け、皮膚移植が必要だといわれるほどの重症にもかかわらず、幸い命に別状はなかった。医者は、ニコラス君のすばやい判断が父親の命を救ったとし、もしコーラを噴射していなければ、けがが致命的になっていたとの見方を示した。
ワイスさんは命を救ってくれた息子を「とても分別がある。彼がいなかったら間違いなく大惨事を招いていた。本当に幸運だった」と語った。
ほかの英紙では、現地の消防署員が、ガソリンの液体にのみ火が付くと思われがちだが、実際には気化したガスが周りに充満しており、非常に危険であり、たき火などには使用しないよう警告したと報じた。(編集担当:桐山真帆子・山口幸治)