毒性の強い除草剤を学校で使用 /京畿

京畿道内の小・中・高校の5校に1校で、樹木の管理や雑草の除去のため、猛毒性の農薬に当たる除草剤を使用していることが分かった。

 京畿道教育委員会のチェ・チャンイ委員は12日、道内5地区の小・中・高校を対象に調査を行った結果、356校のうち22.8%に当たる81校で除草剤を使っていたと発表した。

 チェ委員によると、抱川地区では53校中42校(79%)、加平では24校中半数の12校、安城では102校中12校、城南では136校中12校、楊平では41校中3校で除草剤を散布していることが分かった。

 除草剤は、主として運動場や花壇の雑草の除去や樹木の管理のため、年に2回以上散布されており、多い場所では5回以上散布されていた。月別の平均散布量は、1リットルから100リットルまで一定した基準はなく、学校ごとに千差万別だった。

 チェ委員は、「除草剤には皮膚がんを起こす発がん物質が含まれており、児童・生徒の健康に危険を及ぼし、地中に浸透して土壌を汚染しかねない。校内での農薬使用について、厳しい基準を設ける必要がある」と語った。

イ・ソクホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

遠賀川の美化に汗

飯塚市中心部の遠賀川河川敷で11日、清掃を行う市民運動「I LOVE 遠賀川」(実行委主催)が開かれ、約2000人のボランティアが環境美化に汗を流した。

 この運動は、同市の近畿大九州工学部(現産業理工学部)の曽根靖史・元教授が提唱して1988年に始まり、毎年10月に開かれている。同市だけでなく、上流の嘉麻市や、彦山川流域の福智町などにも広がり、遠賀川水系を代表する運動として知られている。

 この日、参加者は徳前大橋から新飯塚橋までの約3キロにわたって、水辺の雑草を引き抜いたり、空き缶やペットボトル、発泡スチロール片などを拾ったりした。中には、川に腰までつかって廃タイヤを回収する人もいた。

 昨年に続いて参加した飯塚市片島の団体職員、田中基予さん(56)は「草が茂って見えにくかった水辺が見渡せるようになった」と笑顔を見せた。

 同市のNPO法人「遠賀川流域住民の会」の窪山邦彦理事長(66)は「きれいになったことで、河川敷を歩いて川に親しむ人が増えてほしい」と話していた。

(2009年10月12日 読売新聞)

ジャコウネコの相次ぐ病変死、周辺住民が不安募らす

2009/10/08 15:11 JST配信
【ジョージタウン】 ジャコウネコの変死体や病気の個体がペナン州プラウ・ティクスで相次いで見つかっており、何かの異変ではないかと付近の住民が不安を募らせている。ジャコウネコはマングースに似た小形哺乳類。
バンコク・レーンの住宅地では、最近になって2頭の死体が発見されたほか、病気にかかった1頭がフラついているのが目撃された。ある住民はこうしたジャコウネコの連続死は見たことがないとした上で、病気をあたりに撒き散らすのではないかと懸念を表明した。住宅街の裏手に雑草が生い茂った墓地があり、ジャコウネコはここから出入りしているとみられている。
同州国立公園野生動物局は職員を派遣して実態調査を行う方針を示しており、伝染性の病気であることが判明した場合は保健局の支援を受けて対策に乗り出す考えだ。
ジャコウネコについては、新型肺炎(SARS)の感染源となっているとの指摘も中国の研究者から出されている。

(ザ・スター、10月6日)
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珍しい色のカボチャを収穫 原村の農業実践大学校

ハロウィーンなどに使われるオレンジ色の観賞用カボチャを栽培している原村の八ケ岳中央農業実践大学校の農場で、大部分が緑色に覆われた珍しいカボチャが収穫された。収穫した学生は「まるで保護色みたい」。同校に長年勤務する教員らも「初めて見た」と驚いている。

 カボチャの品種は「アトランティック・ジャイアント」で、同校専修科1年の黒田将広さん(18)が9月29日の収穫作業で発見。直径50センチ余で、重さは40キロほどあり、一部がオレンジ色になっている。畑と草地の境界で雑草に覆われていたため、「足に当たるまで気が付かなかった」(黒田さん)という。

 この畑では熊にカボチャがかじられる被害が出ているが、このカボチャは無傷。黒田さんは「(この色だから)熊も気付かなかったのでは」と話している。

 このカボチャは、種子を残して来年も育てるために非売品とした。24、25日に同校で開かれる「八ケ岳まるごと収穫祭」(村商工会など主催)で一般公開されるという。

室蘭の子育てサークルが遊び場の充実などを市に要望

室蘭市子育て相談ふれあいセンター(渡辺美子センター長)の第2回子育てサークルリーダーの集いが5日、室蘭市東町の保健センターで開かれ、市内8サークルのリーダー約20人が子育ての悩みや意見を出し合い、情報交換した。

 市保健福祉部子ども家庭課の小島雅彦課長が同席し、リーダーたちから市への要望が出された。中でも公園の雑草管理、雨の日や冬期間の子供たちの遊び場の充実といった要望が目立った。

 また、「子供たちのために児童館など各施設のトイレを和式から洋式に変えてほしい」「新型インフルエンザ予防接種の助成金を市で出してもらいたい」など、子育てに悩むお母さんの意見も出ていた。
(横山郁美)

ススキ、銀色の秋…兵庫・上山高原

兵庫県新温泉町の上山高原で、ススキが見頃を迎え、銀色の穂が秋風に揺れている。10月末まで楽しめる。

 標高約900メートルの同高原は、雑草が覆い茂って一時、ススキが少なくなったが、2001年から地元住民らが草刈りや雑木を伐採し、群生地が再生した。銀色の穂は夕日を浴びて黄金色に輝き、放牧牛がのんびり草を食べている。

(2009年10月4日 読売新聞)

別府・旧市立南小学校跡地:「裏切られた」地元反発 活用計画見直しで /大分

10月4日16時1分配信 毎日新聞

 別府市南町の旧市立南小跡地に文化交流施設を整備する計画の見直しについて、浜田博市長は2日、同市浜脇で開かれた地元住民らの「跡地活用検討委」で、「判断が甘かった」と陳謝した。出席者からは「85年の市役所移転以来、何度もだまされてきた」などと強い怒りの声が上がり、当面の跡地活用策を早急にまとめるよう求める意見が相次いだ。
 旧南小と旧浜脇小が合併した現在の南小は04年4月、旧浜脇小敷地で開校。旧南小跡地に図書館や多目的ホール、児童館などを整備する計画がまとめられたが、建設費や運営・維持管理費として15年間にわたり年約4億8000万円以上が必要と分かり、浜田市長が9月議会で見直しを表明した。
 検討委では、桃谷正彦・市自治委員会南地区支部長が「市役所が南部地区から現地に移転後、大規模な再開発計画が作られてはつぶれている。幽霊屋敷のような校舎が残り雑草が生い茂る現状を見ていると、いっそ建物を撤去して更地にした方がましだ」と怒りをぶちまけた。市は、校舎取り壊しの是非を含めた当面の対応策を年度中にもまとめ、再度住民の理解を得たいとしている。【祝部幹雄】

熟年者、働く喜び実感 緊急雇用対策で市の臨時職員に

緊急雇用対策として東近江市地域振興事業団に臨時採用された熟年者が、5月下旬からはつらつとした働きぶりで、公園整備に一役買っている。期間は半年間だが、働ける喜びを実感している。

 事業団は5月末、緊急雇用対策として24人ほどを6カ月間、臨時職員に採用。多くは定年退職後、ハローワークで再就職先を求めていた60歳以上の人たちで、蒲生野歴史街道と延命公園のイメージアップ、道路の維持管理などの作業に週3、4日程度従事している。

 近江八幡市と竜王町にまたがる雪野山(308メートル)では、山頂に続く4本の散策路を7人で整備。メーンの散策路は地元の自治会で整備しているが、手が及ばない散策路は生い茂った雑木や雑草で覆われていたという。

 作業員は4カ月ほど山に入り、草刈り機で雑草を丁寧に刈り取り、チェーンソーで道路をふさいだ雑木を伐採。見通しが良くなり、住民やハイカーらは「見違えるほどきれいになった」と喜ぶ。

 昨年10月に会社を定年退職し、5月末から働く大城正栄さん(60)=東近江市妙法寺町=は「ハローワークで2カ月ほど探して、やっと見つかった仕事。仲間にも恵まれて、気持ち良く仕事ができる」とにっこり。仕事は6カ月で打ち切られるため、大城さんは「また、新しい仕事を見つけたい」と話していた。

 (前嶋英則)

富山の重文「浮田家」手入れ行き届かず 管理費不足が悩み

富山市太田南町の重要文化財「浮田家」で、池に水を引けずに雑草が生い茂り、破れた障子も直せないなど、手入れが行き届かない状態が続いている。庭木の剪定(せんてい)や茅葺(かやぶ)き屋根の修理などに予算を使い切り、池の整備や障子の補修に手が回らないためだ。浮田家を管理する市生涯学習課も、伝統的な景観を維持できない状態に頭を悩ませている。
 浮田家の管理人の中村利昭さんや関係者によると、庭園の池では現在、水路に泥やおがくずが詰まって水を引くことができず、雑草が生い茂っている。母屋では座敷などの障子十数枚が破れたままになっているほか、経費節減で母屋の一部しか電気をつけないため、室内が薄暗く、来場者が休館日と間違えることもある。

 市生涯学習課によると、手入れが行き届かない理由は管理費不足にある。浮田家の予算は年々減少しており、今年度の管理費は約200万円。それも庭木の剪定や雪囲い、茅葺き屋根の修復などに使われ、池や障子の補修費は残らない。

 また、文化財などの入場料は次年度の管理費に充てられるが、浮田家の入場料は大人100円で、年間入場者は約3000人に過ぎない。

 これに対し、同じく市内の重要文化財「森家」では、ライトレール沿線という地の利もあって年間約5万人が訪れており、岩瀬自治振興協議会への今年度の管理委託料は人件費を含めて約580万円となっている。

 浮田家の来場者の中には、荒れ果てた景観に肩を落とし、「文化財が泣いている」「水のない池が寂しい」などの声も聞かれる。市生涯学習課は「十分な景観整備や活用策を検討したい」としている。

◆浮田家 江戸時代中期の農家の建築様式を残しており、1979(昭和54)年、宅地を含めて母屋、表門、土蔵の3棟が重要文化財に指定された。80~82年に1億3300万円をかけて半解体修理が行われ、一部の間取りを往時の姿に戻した。敷地面積は約5190平方メートル。

アマゾンを拓く=移住80年今昔=【ベレン・トメアスー編】=《26》=「虫も鳥も帰ってくる」=自然に優しい森林農業

「ここの土はすごいでしょ。ほとんど肥料やってないのに歩くとフカフカする。農薬やらないからミミズがいっぱい住んでいるんです」。
 そう言って、愛おしそうに畑の土をつかむのは、昨年までトメアスー郡の農務局長を4年間務めるなど、森林農業の普及に尽力する小長野道則さん(51、鹿児島県出身)だ。親に連れられ2歳でトメアスーに入植し、現在では850ヘクタールの土地を所有、うち180ヘクタールを農場にしている。
 森林農業は、アマゾンの大自然に苦汁をなめさせられ続けた日本移民が、身体をはって踏ん張り抜いた末に作り出した独特な農法だ。
 近代農業の基本であるモノカルチャー(単一作物大規模栽培)は、アマゾンにガンとして拒絶されてきた。フォードを初め多くの欧米資本の事業や欧州移民の移住地が解散してきた事実はそれを雄弁に物語っている。
 日本移民も胡椒栽培を通じてそれを痛感した。60年代後半から根腐れ病が蔓延して壊滅的な被害をこうむり、胡椒景気は10年余りで終わってしまった。
 しかし、今の伯国農業の中心は、大豆やトウモロコシ、サトウキビなどの輸出産品だ。「大変な借金を抱えてやるバクチ農業、自然から収奪するだけの永続性のない農法だ」と小長野さんは感じており、「モノカルチャーではアマゾンはいずれ砂漠になる」と警告の声をあげる。近代農業にもいずれしっぺ返しが来ると見ている。
 森林農業の畑を作るのに資金は最低限で良い。マンジョッカを長年生産して養分がなくなって放置された土地に、肥料を入れバナナを植える。収穫するためでなく、途中で切り倒して有機養分にするためだ。「貧乏だったから、あるもので工夫するしかなかったんですよ」と謙遜する。
 3年たった森林農業の〃畑〃は一見すると茂みにしか見えない。頭上を覆う果樹植物の葉で薄暗くなった環境に、背丈以上の胡椒の木が育ち、たわわに実がついている。足元には果樹の落ち葉がたまり、微生物が分解して有機質に変えている。
 「これなら鳥も虫も帰ってくる。落ち葉で覆われた地表からは雑草が生えないので除草剤はいらず、農薬や化学肥料も最小限で十分、病害虫も発生しづらい」という。
 その養分でミミズや微生物が増え、同じ畑に植えられた陸稲、胡椒、マラクジャ、カカオ、マホガニーなどがだんだん育っていく。畑は徐々にこんもりした藪になり、木陰に覆われた地表には雑草も生えない。初年度は米が取れ、次にマラクジャ、その後からカカオの収穫が始まり、さらに数年間は胡椒も。30年経つころにはマホガニーが立派になっている。
 同じ畑から数年ごとに収穫物が移り変わり、最後には再生林の極相森になる。自然と寄り添うこのやり方はアマゾンの神さまから許された。
 かつて、カカオの実が黒くなるテングス病が蔓延したことがある。
 「黒くなったのを切り取って地面に植えて自然に分解させると、次の年には病気の原因となる胞子が発芽しないことが分かった。分解させないと胞子を振りまきもっと拡がる。自然環境のバランスがとれていれば広まらない病気だったんです」
 自分の肥料や苗まで持ち出して近隣のブラジル人に広めている理由を問うと、「人間食べられるようになれば悪いことをしなくなり、治安も向上する。森林農業のおかげで、子供も町に出ないで一緒に働くようになったと感謝されています」と多面的な効果をのべた。
 小長野さんは「家内には週末ぐらい家にいろと叱られますが、週に1回は畑に出ないと休まらない」と頭をかいて笑った。(続く、深沢正雪記者)

写真=マホガニー、バナナ、胡椒、マラクジャなどがうっそうと茂った森林農業の〃畑〃。土の表面にはたっぷり落ち葉が溜まっている/小長野さん